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【追悼】りゅうちぇるの自死から学ぶ”ネットいじめの深刻度”

【追悼】りゅうちぇるの自死から学ぶ"ネットいじめの深刻度"

2023年7月、タレント・ryuchellことりゅうちぇるさんが亡くなりました。自身が代表を務める事務所内で、意識のない状態で見つかったとのこと。その前日には、元妻でモデルのぺこさんと、息子であるリンク君の誕生日をグアムで一緒にお祝いしたそうで、久しぶりにぺこさんと2人で食事も楽しんだというりゅうちぇるさん。そのあまりにも突然の死に、芸能界にも大きなショックが広がりましたね。そんなりゅうちぇるさんが自死した理由の1つとされているのが、ネットでの誹謗中傷。芸能人にはアンチがつきもので、誰しも心無い言葉をかけられたことがあると思いますが、一般社会でもネットでのいじめは広がっています。その事例を見ていくとともに、息をするようにネットを利用する私たちが気を付けなければいけないことを、まとめてみました。

りゅうちぇるが受けた誹謗中傷とは

服装やメイクに対する誹謗中傷

りゅうちぇるさんといえば、もともとアパレルショップの店員だった元妻のぺこさんとともに、メディアに出てくるようになりましたね。当時は、金髪にヘアバンド、そしてビビットカラーの服装という、インパクトのある見た目が話題になりました。当初から、それを風変わり扱いしていた人も多かったですが、明るくポジティブなキャラクターはお茶の間の人気者でもありましたよね。

ぺこさんとの離婚に対する誹謗中傷

そして、長年交際してきたぺこさんと結婚し、息子のリンク君が誕生。子育てにも積極的に参加し、親子関係や育児に対する持論を繰り広げるなど、若いパパママたちのお手本のような存在になっていましたね。しかし2022年、性の対象が男性であることをカミングアウトし、ぺこさんと離婚に至ります。りゅうちぇるさんへの誹謗中傷は、この頃からエスカレートしていたとみられています。

https://twitter.com/my87qk/status/1674417739908386828?s=20

私たちも気を付けるべき、ネットいじめの世界

ネットに悪口を書き込まれる

よくあるネットいじめの事例が、不特定多数の人の目に晒されるインターネットという世界に、実名入りで悪口を書かれるというもの。悪口を言ったり書いたりすることは、怒りを発散する方法の1つなのかもしれませんが、ネット上で晒すというのは立派な誹謗中傷です。

根も葉もない噂を拡散される

SNSメールなどで、「〇〇さんが△△さんをいじめている」などという根も葉もないことを書いて拡散するという事例も、少なからず起きているようです。ちょっとしたいたずらのつもりでやったことでも、被害者からすれば人間不信になるほどショッキングな出来事になりますね。

なりすまして出会い系アカウントなどに利用される

いじめ被害者になりすまして、SNSやマッチングサイトのアカウントを作り、「彼氏募集中」などという書き込みをしたり、メッセージを送ったりと、当事者の意思とはまったく関係ないことがネット上に広まってしまう恐ろしい事例です。炎上したり、まわりから誤解されたりする可能性も高いので、さらにいじめが悪化することにも。

まとめ

りゅうちぇるさんが苦しんでいた誹謗中傷は、りゅうちぇるさんの性自認だけでなく生き方、思考、すべてを全否定する、悪質なものでした。最悪の結果を招いてしまったそれらの誹謗中傷は、一般社会でも実際に起きていることで、私たちも十分に意識していかなければいけないことですよね。これから、さらに私たちの生活に根付いていくことになるインターネット。上手に活用し、適度な距離感で楽しめるツールであったら良いですね。