5年連続でM-1グランプリの決勝に進出し、漫才師として絶大なる支持を集めていたお笑いコンビ、和牛。2023年12月に、2024年3月をもって解散することを発表し、お笑いファンの間に衝撃が走りました。
今回は和牛の解散について紹介します。
和牛とは?
和牛とは、ボケの水田信二さんとツッコミの川西賢志郎さんからなる吉本興業のお笑いコンビです。NSC大阪校の26期出身で、結成は2006年。水田さんは1980年4月生まれ、川西さんは1984年1月生まれです。2014年のNHK上方漫才コンテストで優勝するなど、関西の賞レースで結果を残した和牛は、2014年のTHE MANZAIで決勝に進出すると、2015年に復活したM-1グランプリでも決勝に進出、そこから2016年、2017年、2018年と連続で準優勝になるなど全国的にも評価され、多くのファンを獲得しました。
衝撃の解散
しかし2023年12月12日、和牛の解散が発表されます。解散の決定は2023年の春、翌年の春に向けて各方面に話をし、整理して発表しようと動いていた所、週刊文春から憶測記事として解散報道が出ることを知らされ、水田さんと川西さん、そしてマネージャーの3人で話し合った結果、急遽予定を前倒しする判断をしたそうです。解散自体は2024年3月ですが、「解散する」というフィルターがかかった状態でお客様に漫才を見てもらうのは違うという判断から、解散発表翌日以降に入っていた劇場公演はキャンセルされ、二人のネタ出番活動は解散を前に終了となっています。
和牛 干されたのが解散理由?
解散理由として、和牛が干されたからではないかと言われています。2022年の秋、三年半レギュラーを務めた「ヒルナンデス!」を卒業した和牛。これをもって全国ネット民放レギュラー番組を失った和牛は、テレビで見る機会が以前より少なくなってしまいました。とはいえ、和牛が干されたという確固たる証拠はなく、公式に語られた解散理由も違ったものでした。
解散理由は互いの漫才への態度の違い
解散に際して二人それぞれのコメントが発表されたのですが、二人が語った解散理由の中で共通するのは「水田さんの遅刻」「二人の漫才への取り組み方の差」です。2019年に敗者復活からM-1グランプリへ5年連続の決勝進出を果たしたものの、4位に終わった和牛はそれを機に、ラストイヤーを前にM-1グランプリを卒業することに。同時期、川西さんは舞台に力を入れたいという思いを強くしていましたが、一方の水田さんは川西さんほど漫才に向き合うことができなかったと言います。同時期に水田さんの劇場出番への遅刻が重なり、川西さんは水田さんを信頼できなくなってしまいました。
メディア露出にも表れていた二人の態度の違い
水田さんは解散発表のコメントの際に「自分にとって、漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業です」としています。近年のテレビ出演でも、水田さんピンで「ラヴィット」「華大さんと千鳥くん」といった番組に出演することがありました。これらのことから、劇場での漫才に重きを置きたい川西さんと、テレビの仕事をやっていきたい水田さんとの間でギャップがあったのではないかと言われています。
コメントに表れた二人の態度の差
解散発表のコメントは、川西さんの方が文量が多く、また川西さんは「新たに情熱を捧げられるものを探し、見つけ、挑戦していけたら」と今後のことが決まっていないような表現をされています。一人では漫才は出来ませんから、漫才に誰よりも力を入れていた川西さんを心配する声は多いです。一方の水田さんはこういった状況で「川西のことは、絶対に大丈夫な人なので心配はしていません」「僕自身のことはすごく心配だらけなのでこれまで以上に応援してください」と、真摯な川西さんに比べて少し軽薄なコメントを残しています。芸人であるため少し笑いを入れたと理解を示す声もありましたが、この両者のコメントの違いには「解散も納得」という声も見られましたよ。
和牛解散のご報告 | お知らせ | 吉本興業株式会社 (yoshimoto.co.jp)
最後に
今回は和牛の解散について紹介しました。
別々の道を歩むこととなった和牛。二人のこれからにも要注目です。